皆さん、こんにちは、ここでは、私の研究室の大学院へ進学し、初貝およびその関係者といっしょに物性物理学の研究をやってみよう、やってみたいと考えている方に、私が大事だと考えていることを数点、簡潔に説明いたします。研究室の選択はある意味で就職活動と同じ程度には皆さんの研究に対する将来を規定するでしょう。また、人と人の出会いですから縁のもの、ちょっとしたお見合いでもあります。このメッセージが皆さんの研究室の選択の際のご参考になれば幸いです。

将来大学院に進学することを前提に我々の研究室で卒業研究をやろうとしている方にもご参考になる点が多いのではないかと思います。

研究に関しては、自分をごまかさず自己完結できるように考える態度をもつことが重要です。あとは小さなことからはじめて、何らかの新しい結果を得ることを研究の目標としましょう。わかってしまえば簡単と思えることでも新しい結果は、大理論を勉強しただけよりはるかに価値があるわけですから。また一般的な抽象論より、面白い具体的な例から帰納する態度を重視しています。より具体的な研究テーマに関しては、過去にとらわれるわけではありませんが、このホームページの研究欄から、研究紹介のページ、解説、および最近の成果の論文、講演ファイル等をみていただけばと思います。必ずしも細部は理解できなくとも、ぱっと見でどんな感じの研究かは理解していただけるのではないでしょうか。(参照 [論文] )

解析的な計算、トポロジカルな考察、厳密解が本質的なこともあるでしょう。また、大規模な数値計算をすることもあるでしょう。 いずれにしても自分自身のオリジナルで具体的な結果を得ることが重要です。 必要な予備知識としては学部程度の量子力学、統計力学、固体物理学の初歩ぐらいでしょうか。 計算機は今後の新しい研究の手段ですから、Symbolic な数式処理、論文執筆等も含めて、 なんらかの形で用いることにはなるでしょう。現在の計算機の力(皆さんのPCで十分ですが)を使えば、EinsteinにもFeynmanにも決してできなかった、そして彼らには亡くなるまで全くわからなかったことがたちどころに確認でき、そしてその背後の物理をみてきたように理解できます。ただし計算機の専門家になる必要はありませんし、学部時代に計算機にふれたことがなくてもかまいません。(すぐに慣れます。)○○となんとかは使いようとよくいうように計算機も使い方が大事です。また一方で、数値計算を中心にやりたい、もしくは計算機が大好きだという方も大歓迎です。(個人的には計算機は好きですが、) まず修士2年間物理に全力をかけて努力してみましょう。その間に自分の得意なこと、他の人には負けない部分を探しましょう。なにも学力だけとは限りません。その人にしかない得意技があればきっとやっていけるでしょう。 やる気が最も大切です。やる気と元気のある方(優秀であればなお良いですが)とお会いできることを 楽しみにしております。

私たちと一緒に研究してみたいとお考えのかたは、気軽にまずご連絡ください。ゆっくりお話ししましょう。無駄話も含めて、、(いつの時代も若者の考え方は知るに値します)

 

新しいものを作っていく意欲のある若者、研究者になることにあこがれを持つ若者のコンタクトをいつでもお待ちしています。遠慮なく御連絡ください。やる気があって、実は「ほんの少しだけどホントは実力がある」と思ってる君、あなた、是非一緒に研究して、そして一緒に論文を書きましょう。修士2年間で研究の最前線まで必ずお連れします(やる気つまり根性さえあればですが、)。この道でやっていこうという志をもつ若手とお会いできることを楽しみにしております。君の/あなたの 夢を一緒に実現してみませんか ?

  • 筑波大学大学院 [Web]
  • 大学院で我々と研究することを希望する方は余裕をもって必ず初貝までご連絡(ご相談)下さい