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高校生無料開放日 特別講演 「物理学における対象性の役割とトポロジカル相」(字が違う!)2016年12月17日(土)自然科学、つまり自然の中にあるいろいろな現象、物質を科学的に考え、理解する営みには2つの大きな観点があります。自然の複雑さ、いろいろなものがあり、いろいろなことが自然の中では起きていることを認め、それを観察し、理解することが「多様性」の観点であり、その多様性の中に個別の現象、物質の個性を越えて、統一的なものを求めることが「普遍性」の視点です。自然科学の中でも物理学は後者の普遍性を特に大事にします。このあたりを例をあげてお話しします。
その後でこの普遍性の観点から見たときの物理学における「対称性」の役割を対称性の破れに関してお話しして、今年のノーベル物理学賞の対象であるトポロジカル相との関係についてもお話ししたいとおもいます。 - 平成 28 年度 「大人が楽しむ科学教室 ~量子力学シリーズ~」12月4日(4)「トポロジカル物質の母としてのグラフェン」講師:初貝 安弘蜂の巣格子状に炭素原子が並んだ2次元系(絨毯)がグラフェンと呼ばれる物質である。その特異な性質は理論的には古くか予言されていたが、ある理由で決して実際には実現できない物質と考えられていた。ところがその予想に反してイギリスのグループが実際につくる事に成功し、2010年のノーベル物理学賞の対象となった。実はこのグラフェンは、今年ノーベル物理学賞の対象であるトポロジカルな物質の母ともいえる系である。このあたりを易しくお話ししたい
