量子液体

気体という「相」においてはその構成粒子のあいだに特定の位置の相関がなく、固体は粒子同士が規則的に並ぶといった強い位置の相関によって特徴付けられます。液体はその中間程度の位置の相関を持った相であるといえます。このように古典的な物理としても液体は少々微妙な位置にあることにまず注意しましょう。 それでは現代科学がその基礎とする量子力学的な世界観にたって現在の物性科学を考えてみましょう。通常の生活において...
Read More

量子液体の幾何学的位相による特徴付け

量子液体はその名前にもあるように本質的に量子効果をその基盤とするものです。そう考えると幾何学的位相が量子系の本質的側面を記述していると見なしたと き、幾何学的位相により量子液体相を記述、特徴付けようとするのは極めて自然であるとすらいえます。量子的状態とは近年量子計算等の研究の進展で広く知ら れるに至りましたがその局所摂動に対する応答ですら局所的ではなく系全体に及びます。よって量子的波動関数を作業対...
Read More

量子ホール効果

量子ホール効果とは文字どおりホール伝導度(注)が量子化される現象でその実験的発見に対してK.V.Klitzingにノーベル賞が、分数量子ホール効果に関連する分数励起の理論的、実験的発見に対して、Laughlin-Stormer-Tsuiらに対して2つ目のノーベル賞があたえられています。驚くべきはその精度でそれが6桁以上の精度をもつというのです。 伝導度ですから電流/電圧なわけで電流と電圧をはかって...
Read More

時間反転対称性

時間反転対称性とは文字通り時刻を逆向きに進める変換です。量子系の運動はシュレディンガー方程式と呼ばれる本質的に複素量に関するある種の「運動方程式」にしたがいますが、スピンを持たない粒子系に関してはその波動関数の複素共役をとることで、「時間反転対称操作」は与えられます。磁場の存在は明示的にこの時間反転対称性を破ります。興味深くそして物理的にも重要な現象は系がスピンを持つときに現れます。 系がスピン1...
Read More

バルクエッジ対応

Y. Hatsugai, "Chern Number and Edge States in the Integer Quantum Hall effect", Phys. Rev. Lett. 71, 3697 (1993)量子ホール効果は2次元電子系にて実験的に測定されるホール伝導度が極めて高い精度で量子化される現象であり、その発見(Klaus von Klitzing, 1...
Read More

トポロジカル項

 解析力学によると古典的なニュートン方程式を導くラグランジュ関数は唯一ではなく、不定性があり、特に時間の全微分 dW/dt を加えても運動方程式は不変であることが知られています。量子力学をいわゆる経路積分により定式化する際、この時間の全微分の項は、やはり量子論の運動方程式であるシュレディンガー方程式には影響を与えませんが、波動関数の位相に付加的な位相として e^{iW(t)} として現れます。一般...
Read More

物理学AII(2008)

物理学AII 学部1年座標変換の意義について正しく理解し、相対運動と剛体の力学を学ぶ  2008年度試験 
Read More

物理学AI(2008,2009)

物理学AI 学部1年物理学における普遍性の典型例としての質点の力学を学ぶ  2008年度試験  2009年度試験 
Read More

熱力学(2008)

熱力学 学部2年熱力学の基本をFermiに従って学ぶ 演習問題1, 演習問題2, 演習問題3 (演習問題解答TA小松原氏) 2008年度試験(解答あり)
Read More

「非接触型多ビット量子状態制御方法及び量子状態制御装置」

「非接触型多ビット量子状態制御方法及び量子状態制御装置」 発明者:初貝安弘 出願人:科学技術振興機構 登録日:平成20年12月19日(2008.12.19) 特願2002-364588 特開2004-200259 特許第4233861号 公開特許公報A 特許公報B2
Read More

統計力学序論(2007)

統計力学序論 修士1,2年統計力学、相転移の基礎を Ising模型を例として学ぶ
Read More

解析力学(2007)

解析力学 学部2年2007年解析力学を現代的視点からゲージ変換とトポロジカル項に留意して学ぶ 2007年度試験 
Read More

数理物質科学研究科コロキュウム(2007)

数理物質科学研究科コロキュウム 修士1年 現代的物性物理学の紹介: ものの区別からトポロジカルな量子相転移へ
Read More

体験学習「量子論と凝縮系物理学」(2007)

体験学習 筑波大学(2007) 中学生、高校生 量子論と凝縮系物理学  講演ファイル  
Read More

凝縮系物理学(2007, 2011, 2012)

凝縮系物理学 大学院2007ホール伝導度のトポロジカルな意義を理解する講義ノート Ms. JiYoung Kang  2011グラフェンとベリー接続の物理講義ノート Mr. Hidekata  2012Massless Dirac fermions in condensed matter physicsExamples and universaliry
Read More

経路積分による量子力学と物性論における幾何学的位相(2004)

経路積分による量子力学と物性論における幾何学的位相・東大教養(総合科目)・2004年実施 ・内容 古典解析力学 経路積分と量子論 物性論における幾何学的位相 ・講義ノート
Read More

数値計算でフェルミの黄金律を理解しよう(2002)

数値計算でフェルミの黄金律を理解しよう ・学部(物工実験)・2002年実施 ・内容 フェルミの黄金律 量子系の時間発展 遷移確率を計算しよう! 課題と解答例 ・講義ノート
Read More

物性若手夏の学校講義(2001)

第46回物性若手夏の学校講義  「量子ホール効果 その意義と 幾何学的・代数的構造」 ・大学院 ・2001年夏 ・内容: 量子ホール効果についてその幾何学的構造と代数的構造の観点から Reviewする ・各節の講義ノート 1.イントロダクション  2.量子ホール効果 3.量子ホール効果におけるトポロジカルな側面 4.整数と分数 5.量子相転移 6.量子群と磁場中の電子系 7.終わりに ・全講義ノー...
Read More

数学2(2001−2005)

数学2・数学1に引き続き、現代の自然科学の記述法である数学的手法に関して学ぶ・学部3年(東京大学) ・内容 1.複素関数論 2.フーリエ解析 3.基本的な線形偏微分方程式の取り扱い ・試験 2001年 2001年追試 2005年 2005年追試 ・レポート問題 2001年   TA 笠 真生 君(物理工学専攻)       , , ,  2003年   TA 山田 和彦 君(航空宇宙工学専攻)  ...
Read More

量子力学第3(東京大学2000−2004)

量子力学第3・学部3年 ・内容 量子力学的散乱理論 第二量子化 多電子原子の量子力学 電磁場の量子化(Coulomb Gaugeで光と物質の相互作用まで) ・講義ノート・東大 Open Course Ware ・東大 Open Course Ware (English)  ・演習問題 ・散乱問題 ・相対論的量子力学 ・多体問題 ・光と物質の相互作用 ・試験 ・2000年度試験  ・2000年度追試...
Read More
1 5 6 7 8